情炎
 2008年、日本・アルゼンチン修好110周年を記念する祝賀年に日本人タンゴ歌手の香坂優の総合プロデュースにより、人間国宝新内奏者鶴賀若狭掾氏、著名な能楽師喜多流松井彬氏、そしてアルゼンチンより世界的なタンゴ奏者を招聘して「情炎 タンゴ・能・新内が織りなす~源氏物語」を東京・名古屋にて開催しました。

 アルゼンチンで認められた唯一の日本人タンゴ歌手である香坂優は、日本とアルゼンチンの文化交流の架け橋として長年に渡り活動を続けてきました。
1998年の修好100周年には両国で開催された数々の公式イベントに参加し、その年の12月に来日した前大統領カルロス・S・メネム氏の歓迎晩餐会では、前総理故小渕恵三氏よりすべての来賓にCD「ブエノスアイレスの香坂優」が贈られました。
今回の公演は、日本とアルゼンチン両国の最も伝統的な文化である能および新内とタンゴの世界が持っている愛の情念をテーマに、「源氏物語」を音楽・脚本を両国の巨匠が手がけ、オリジナル作品として(2008年は源氏物語誕生1000年という記念すべき年でもありました)斬新なスタイルで上演され、香坂 優は六条御息所を歌手として演じました。公演はアルゼンチン国立タンゴアカデミー・駐日アルゼンチン共和国大使館・テレビ朝日共催のもと、外務省ほか多数の後援を頂き、平成20年度文化庁国際芸術後援支援事業、平成20年度東京都芸術文化発信事業として実施しました。
 三隅治雄(芸能学会会長)、アルゼンチンの偉大な詩人であり芸術家のオラシオ・フェレール(国立タンゴアカデミー総裁) 、コシノジュンコ(デザイナー)、オスカル・デ・エリア(国立タンゴオーケストラ監督・首席ピアニスト)など両国の最高スタッフによる共同制作の舞台は、日本とアルゼンチンの伝統文化を再発見する良い機会になると共に両国の文化交流を深め推進させることができました。 この公演は新聞・雑誌などマスメディアでも多数取り上げられたほか、当日と翌日のNHKのニュースで取り上げられ話題となりました。

 また公演を鑑賞されたお客様からは、「タンゴと能・新内がこんなにぴったりと合うなんて想像できなかった」「タンゴの演奏はまるでブエノスアイレスにいるようだった」「ピアノ・ベース伴奏での新内と能は格別に楽しめた」(これらの演奏は即興演奏でした)と絶賛の声を寄せられました。ここまで完成させられたのは、歌手であり総合プロデューサーであった香坂 優の「タンゴと邦楽を音楽上で融合させたい」という一念によるもので、数々の音楽上の問題を一人で解決してきた成果といえます。

 今後も「情炎」を香坂 優のオリジナルとして様々な演奏会で披露していきたいと考えています。また、東京・名古屋公演のDVDも販売しておりますので、見逃した方、もう一度見てみたい方はぜひFaxにてお申し込みください。

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